パニック障害(パニックディスオーダー)の原因や症状などについて知ってもらうためのホームページです。

パニック障害(パニックディスオーダー)のメカニズム

パニック障害の発症のメカニズムについてですが、今日では神経生理学的・薬理生理学的見地からの知見で大部分が解明されてきていますが、いまだ定説にはいたっていません。

もっとも広くいわれているパニック障害のメカニズムは、脳内の神経伝達系に異常があるとされる説です。

恐怖を目の当たりにした場合、視覚情報は2つの経路から、恐怖の情動を司る偏桃体に送られます。
視床から大脳新皮質の視覚野を通って扁桃体に送られる経路と、視床から直接扁桃体に送られる経路です。前者の経路では、視床から送られてきた視覚情報を大脳新皮質で、恐怖の有無をまず判断します。
その後、恐怖の有無を偏桃体に送ります。後者の経路では、直接偏桃体に情報が入ってくるため、恐怖の有無の判断はありません。恐怖が迫ったとき、自分自身が恐怖を認識する前に、心臓の鼓動が早くなったり発汗したりといった自律神経反応がでるのは後者の経路から直接偏桃体に情報が送られている証拠です。
恐怖がなくなると、大脳新皮質は、恐怖に対して起こった自律神経反応を抑えるために脳の各部位に知らせます。
パニック障害は、恐怖の情動を司る扁桃体の異常と、恐怖の解除を行う大脳新皮質がうまく働いていないと考えられています。

他にも吸入する空気の二酸化炭素濃度によって引き起こされるという説もあります。

吸入する空気の二酸化炭素濃度を5%にして状態で約10分間吸入すると、人為的にパニック障害を誘発することが出来ることが知られています。パニック障害に罹っていない人に同じ状況下で実験を行ってもパニック発作が起きることはまれです。
この事から、パニック障害の患者は、二酸化炭素によってニューロンの電気活動が活性化される視床下部の青斑核の二酸化炭素感受性が亢進して敏感になっているという生物学的原因を推測することが出来ます。


パニック障害(パニックディスオーダー)の原因